明日は父の日ということで、今日娘とカミさんが何か好きなモノを買ってくれるということになった。すぐに思いついたのは、キュウレンジャーの変身アイテム「セイザブラスター」。でもそんなに今欲しいかというと、2月の放映開始当時は欲しかったけど、今はそうでもない。そういえば下駄がちびてきたので、下駄を買ってくれと頼んだ。
私との下駄の歴史は長い。小学校低学年の頃、横溝正史ブームがあり、金田一耕助が好きになった。自分にとってのファッションリーダーだった(この辺が世間とずれている)。金田一耕助と同じ下駄を履きたかったがどこに売っているかわからない。いつか下駄を履きたいと思っていた。それから数十年たって、東京の大学に入学することが決まり、上京した。上京した次の日、浅草なら下駄を売っているはずと思い買いに行った。浅草で下駄を買い、そのまま履いて小平市まで帰った。地下鉄の階段をふらふらしながら上り下りしたのを覚えている。
それから29年間、下駄を履いている。もちろん仕事には履いていかないが、プライベートではほぼ下駄である。
4年前まで日田にいたので、下駄を買うのに不自由しなかった。4年ぶりに下駄を買うこととなり、大分市内には売っている店は私の知る限りない。十数年前、別府で買ったことがあり、家族で別府へ。その店はまだあったが、下駄をほとんどおいていない。店員さんに聞いたところ、下駄職人の店主は数年前亡くなって、それ以来あまり下駄は扱っていないとのことだった。なんかショックで、下駄を置いているみせがどんどん無くなっていってるんだと実感させられた。
結局、カミさんがインターネットで探してくれて注文することになったけど、下駄職人が居なくなってきていることがショックだった。